小説や漫画を読んで映画やアニメを観る人が、これまで読んだものや観てきたものを気ままに紹介したり、感想を書いたりするブログ。ドラえもん大好きでン十年過ごしてます
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[主役はめこみ機](小学五年生78年5月号)
今回、17巻で一番好きな話。
17巻は未知との遭遇やスターウォーズなど、時事ネタが盛り込まれた道具や設定が多く見られるんですが、今回紹介するのもちょっと時事ネタ関連の話。
物語の主役=ヒーローになりたい願望も混ざった、8ページと短めの話(バイバインは7ページだが)ですが、紹介していきたいと思います。
(画像は無理矢理合成)
あらすじは
人気番組「ウルトラ・ボーイ」に出演すると自慢するスネ夫を妬むのび太。脇役でもいいから出たい、とドラえもんに頼みこむのだが…
大まかに言うとこんな感じ。
3コマかけてのび、しずちゃん、ジャイアンが慌てふためいて興奮する様を見せつけるシーンも良いんですが、
2分の1ページ使ってこの大自慢。舌を出しながら言うのがとても良い。どう見ても人を小馬鹿にしてる。拳をドンと胸に当ててるボディランゲージも相当面白い。
ホント、スネ夫ってポンポンと自慢が口から出てきますね。キャラソンでも「あ、また言っちゃった」などとぬかす始末。
でも「静香ちゃんの やさしさ死ぬほど辛い」とか妙に深い事情がありそうな事言ってます。初めて聴いた当初友人に「子供らしくない歌」って評価されるし…。少なくとも天然でやってるわけじゃなさそうです。
そしていつものようにドラえもんに脇役でもいいからと頼みこむが、「なるなら主役にと思わなきゃ」と妥当なぞ許さぬ的な事を返される。
「ぼくなんかいつでも主役だよ。」と問題の少年サンデー(堂々と実名で)を差し出すドラ。
そして今回の問題の画像がこれ。
いや、誰だお前。
「あっ。」て言うのも頷ける。ホント誰だ。
上から順番に我らがA先生の「プロゴルファー猿」、雁屋哲・池上遼一コンビの「男組」、「あずみ」で現在有名な小山ゆう先生の名作「がんばれ元気」と、後の漫画に影響を与えたものばかり。当時の人気漫画を紹介しつつイジッてます。
「がんばれ元気」の微妙なタレ目加減の再現とか「男組」の違和感たっぷりさとかも高ポイントですが、やっぱ最高は「プロゴルファー猿」ですね。

A先生独特の変な体つき、それにF先生のドラえもんの風船首が乗っかってる異常な光景。おまけにドラえもんの口が猿ですよ。完全に猿。タイトルロゴも合わさってもう爆笑するしかない。
少年サンデー異常化の原因はこのガシャポンの景品みたいな道具。「どうせ使い道決まってんだから、これでいいだろ」みたいな潔さを感じられるシンプル・イズ・ベストなデザイン。
初めて読んだ時は一番に憧れた道具でした。大好きなアクション漫画の主役になってかっこいいアクションができるのは、子供心に夢でしたね。ペガサス流星拳試したかったし、戦隊モノのロボットを操縦してみたかったし。今だったらハーレム漫画の主人公になりたいとかになるんでしょうか。
で、のび太もドラえもんに貸してもらって自分も主役になってみますが、
うってかわって酷い扱い。
めくったページが悪かったのか楳図かずお先生の「まことちゃん」。違和感の少なさが逆に笑える。ウシャシャってのび太も実際言いそうだ。
アンデルセンの「みにくいアヒルの子」も「アヒルのお母さんはみにくいのび太に…」と必要ないのにわざわざ朗読して笑わせようとする所が意味不明でおかしい。しかもアンデルセンの本をとってきたのはドラえもん。確信犯だろ。
テレビで試してみたら
主役の意味が違うし。
のび太の不幸要素のひとつである「間の悪さ」がここでこれでもかと発揮されてます。年季の入ってそうな悪人面が無茶苦茶笑える。
先発のギャグ連発とは真逆の属性にしたギャグの連発で笑わせる。ギャグとしては少し高度な技ですが、F先生が使うと腹筋崩壊モノに変貌。いやあ、キャラの使い方を心得ていらっしゃる。
で、もうオチのあらすじになるんですが
結局スネ夫の家で「ウルトラ・ボーイ」を見ることになったのび太。スネ夫の出演はものの数秒と、いつもの誇大広告な自慢一人走りであった。のび太は主役はめこみ機を使って自分をウルトラ・ボーイにはめこみ、スネ夫達を驚かせる。「ぼくも出たくなかったんだけど、テレビ局の社長がぜひ出てくれとうるさくて。」と皮肉たっぷりに自慢する。
となります。
スネ夫の番組開始カウントダウン中に足を組んでるジャイアンや鼻水飛ばしてまで驚くスネ夫等、この後も面白いコマがあるんですが、のびドラの主役六連発ネタの強烈さを強調したいので、詳しくはコミックスを読んでねという形にさせてもらいました。
今回、ブログ書き始めた際に17巻を読み直して、あまりにも笑えたので取り上げた話なんですが、また改めてF先生の圧倒的パワーを使った面白さを感じました。
もう「プロゴルファードラ」だけでも笑いが成立してるんですよね。ギャグ漫画の技が見られて大爆笑もできる快作です。画像よりコミックス読むべきです。

それでは、また次回。
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